2026
山梨ミュージックアカデミー スプリングコンサート2026を終えて
山梨ミュージックアカデミー スプリングコンサート2026が、盛況のうちに終演いたしました。
3月29日、春の麗らかな天候に恵まれ、会場となった山梨市花かげホールには多くの方々が足をお運びくださいました。 やわらかな陽光の中、ご来場の皆様が穏やかな表情で開演を待たれている様子が印象深く、 音楽を心待ちにする温かな空気に包まれてのスタートとなりました。
開場後、ホール内には期待感とほどよい緊張感が満ち、第一部では門下生による多彩なプログラムが披露されました。 出演者一人ひとりがこれまでの学びの成果を丁寧に音に託し、真摯に音楽と向き合う姿が、 客席の皆様にまっすぐに伝わってきました。演奏が終わるたびに送られる温かな拍手は、 演奏者にとって何よりの励ましとなったことと思います。
続く第二部では、東誠三によるリサイタルが行われ、前半・後半を通して深い音楽世界が展開されました。 研ぎ澄まされた音色と豊かな表現力により、会場全体が静かに引き込まれ、 音楽の持つ力をあらためて実感する時間となりました。 学びの場としてのコンサートの意義を、門下生のみならず、来場された皆様と共有できたことは大きな喜びです。
私は当日、舞台袖におり、残念ながら先生の演奏を客席で聴くことは叶いませんでしたが、 後日、録音を聴き、会場の空気を通して耳に届くであろうリアルを想像しながら耳を傾けました。 モーツァルトの澄み切った音色と心躍る躍動感、そしてシューベルトの幻想は、 これほどまでに没頭して聴くことのできた演奏は、私のこれまでの経験の中でもありませんでした。
終演後はホワイエにて来場者の皆様へのご挨拶やサイン会、CD販売が行われ、 出演者とお客様が言葉を交わしながら余韻を分かち合う、和やかな時間が流れました。 音楽を通して人と人とがつながる場となったことも、本コンサートの大きな成果の一つであったと感じております。
終演後の印象的なひととき
終演後、高齢の女性が私の手をギュッと握り、「素晴らしかったよ」と涙を浮かべながら、 「冥土の土産になったよ」と語りかけてくださいました。 その時のお姿と、お言葉の重みは、今もなお記憶から離れません。 音楽が人の人生に寄り添い、心に深く残る力を持つことを、あらためて教えられた瞬間でした。
また、アンケートでは82件ものご回答を賜り、いずれも「素晴らしかった」「とても良かった」といった温かいお声ばかりでした。 とりわけ、門下生による演奏のクオリティの高さに感銘を受けたというご感想が多く寄せられました。 さらに、東先生の演奏については、その卓越した音楽性と表現力に深い感動を覚えたという声が多く、 来場された皆様の心に強く残るものとなったことを実感しております。
あらためまして、ご来場くださいました皆様、ご出演・ご協力いただきました関係者の皆様に心より御礼申し上げます。 春の一日、音楽とともに過ごした時間が、皆様の心の中にあたたかな記憶として残ることを願っております。
出演者 北澤由美子さん
昨年に引き続いてコンサートに出演させていただけましたこと、心より感謝申し上げます。
東先生からご指導いただくなか、耳に聴こえてくる音を自分がどう感じて、 そして自分を通して楽譜を、音楽をどう表現するのか? 日々自分と向き合いながら曲に取り組んでいます。
大学を卒業し30年以上経ちますが、指導者として母としての経験を重ね、 今現在、東先生より音楽の真髄をご教授いただけることはまさに夢のようであり、 私の音楽人生は過去に想定していたよりはるかに豊かなものとなっています。
若い皆さまの中に入って、出演をさせていただくことに躊躇する気持ちがない訳ではありませんが、 優れた音響と評されている花かげホールで、ベーゼンドルファーを演奏できるという この上ない貴重な機会を簡単に手放してしまって良いのか? 悩んだ末に自分の成長の場にできればと今年も挑戦させていただきました。
今回演奏させていただいた4曲は性格も違い、全てをバランスよく弾くことは、 精神面においても表現するうえにおいても容易なものではありませんでした。 空間もピアノも普段とは違う環境のなか、すぐに順応することがいつもステージでの課題ですが、 これは時間をかけて耳と心を育てていく以外はないのだと今回も強く思いました。
素晴らしい音色と豊かな音楽で導いてくださる東先生、 このような学びの場をつくってくださる山梨ミュージックアカデミー事務局の皆様には、 深い尊敬と感謝の念でいっぱいです。
出演者 大立目健太さん
今回のコンサートで、私は3回目の出演となりました。
今回は、ショパン作曲の《幻想ポロネーズ》という大曲に取り組ませていただきました。 私にとってこの曲は非常に難しく、技術的な面はもちろんのこと、 ショパンが人生のさまざまな場面で感じてきたであろう多様な感情が、 一つの作品の中に込められているように感じています。
約14分にわたる大曲であるからこそ、その多彩な場面をどのように一つの音楽としてまとめていくかが大きな課題でした。 少しでも表現の方向を誤ると、ただ長いだけの曲になってしまうのではないかという不安もありました。
東先生のレッスンを受ける中で、場面ごとの流れを丁寧に整理し、一つの作品としてまとめ上げること、 またフレージングや和声を意識することの大切さを学びました。 その積み重ねによって、少しずつ曲の姿が見えてきたように感じています。
終演後には、さまざまな方からお言葉をいただきました。 ショパンが書き上げたこの素晴らしい作品を、多くの方と共有することができたことに、胸がいっぱいになりました。
偉大な作曲家であるショパンが遺した音楽に自分自身が触れ、 それを演奏を通して誰かと分かち合えることは、本当に幸せなことだと改めて感じました。
また、今回のコンサートを通して、日頃からお世話になっている方々と改めて交流する機会にも恵まれました。 コンサートは演奏者一人の力だけで成り立つものではなく、 人とのつながりがあってこそ実現するものなのだと強く感じています。
東先生、そして山梨ミュージックアカデミー事務局の皆様には、感謝の念が尽きません。 このような貴重な学びと演奏の機会をいただき、心より感謝申し上げます。
Memories
山梨ミュージックアカデミー スプリングコンサート2026の一日を、写真とともに振り返ります。
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